CDのセール販売

コロナの影響で2月末からGW明けまで仕事が全くなくなってしまいましたので、僕のリーダー作のCDを初のセール販売しています。
これまで様々な方が買って下さって、ちゃんと数えてないですがたぶん通算120枚以上売れました。
ありがとうございます。

最新の「Portrait」と「ボーンオロジー」だけは¥2000のところ1500で、その他は¥2000のところ¥1200で販売します。
送料無料です。
期間は「Portrait」と「ボーンオロジー」は5月いっぱいまで、他は今月いっぱい(今日合わせてあと4日!)までです。
すでに買って下さった方も「他の作品も聴きたい!」と思って下さったらお気軽にどうぞ。

購入希望の方はメッセンジャーでご連絡頂くか
yusukeimanishi@live.com
までメール下さい。
ご連絡内容に合わせてご住所とサインの有無を書いておいてもらえれば、少し手間が省けて助かります。

ちなみにご支払い方法はゆうちょ銀行の僕の口座に振り込んでもらうカタチになります。
是非この機会により多くの人にCDを聴いてもらえれば嬉しいです。
CD気に入ってくれたらまたコロナが落ち着いた時に是非ライブに聴きに来て下さい。

今西佑介セクステット2ndアルバム
Wayfarer(2012)¥2000 → ¥1200
1. Prelude
2. A Wayfarer
3. Looking Up
4. Nightingale Sang In Berkley Square(Manning Sherwin)
5. Bitter Coffee
6. Ob-La-Di, Ob-La-Da(Lennon – McCartney)
7. The Night At The Evans(Shingo Kano)
8. Piece Of Cake
9. Beyond The Fog
10. See You
今西佑介(トロンボーン)、横尾昌二郎(トランペット)、浅井良将(アルトサックス)on track 1,2,3,5,7,9、當村邦明(テナーサックス)on track 4,6,8,10、加納新吾(ピアノ)、光岡尚紀(ベース)、弦牧潔(ドラムス)

今西佑介セクステット3rdアルバム
Weather(2014)¥2000 → ¥1200
1. Weather
2. March Winds & April Showers
3. Rose Garden(Steve Davis)
4. Over The Rainbow(Harold Arlen)
5. Glory
6. 200 Bloomfield Ave.
7. Reminiscences(Shojiro Yokoo)
8. A Simple Pleasure(Shota Lee)
今西佑介(トロンボーン)、横尾昌二郎(トランペット)、浅井良将(アルトサックス)on track 1,3,6,8、當村邦明(テナーサックス)on track 2,4,5,7、加納新吾(ピアノ)、光岡尚紀(ベース)、中野圭人(ドラムス)

今西佑介セクステット4thアルバム
Meteorology(2016)¥2000 → ¥1200
1. Touch Of Spring
2. Strong In The Rain
3. Bromance Boogie(Naoki Mitsuoka)
4. いわし雲
5. 入道雲
6. Lucky To Be Me(Leonard Bernstein)
7. Up Draft
8. Starry Night
9. 空っ風
10. Georgia On My Mind(Hoagy Carmichael)
今西佑介(トロンボーン)、横尾昌二郎(トランペット)、當村邦明(テナーサックス)、加納新吾(ピアノ)、光岡尚紀(ベース)、弦牧潔(ドラムス)

今西佑介セクステット5th アルバム
Portrait(2018) ¥2000 → ¥1500
1. Serendipity(Yugo Nagata)
2. My Man Steve
3. Musicuriosity
4. Take The “A” Train(Billy Strayhorn, arr. by Shojiro Yokoo)
5. Smile Maker
6. Night Shed
7. Hermit
8. Journey
9. Fellowship
今西佑介(トロンボーン)、横尾昌二郎(トランペット)、當村邦明(テナーサックス)、永田有吾(ピアノon 1,5,6,7,8)、柳原由佳(ピアノon 2,3,4,9)、光岡尚紀(ベース)、弦牧潔(ドラムス)

ボーンオロジー
Introducing(2017)¥2000 → ¥1500
1. Seventh Line(Yuki Nakayama)
2. Night Scene (Yuki Nakayama)
3. Smile Maker
4. 369 Capital Ave.
5. Gliding Flight
6. Hermit
7. Way Back (Yuki Nakayama)
8. Run Through
9. Bye Bye Blackbird(Ray Henderson)
今西佑介(トロンボーン)、中山雄貴(トロンボーン)、柳原由佳(ピアノ)、畠山令(ベース)、齋藤洋平(ドラムス)

『PORTRAIT』インタビューのあとがき

あとがきです。
これを書いてるのは今西です。
しらきたかねさんによる『PORTRAIT』発売記念特別企画的なインタビューを読んで下さった皆さん、どうもありがとうございました。

インタビューの感想みたいなのはもう僕のインタビューの方で言ったのでここではもう雑談みたいな話をパラパラして終わろうかと思います。

皆の記事中に使ってる写真はしらきさんがインタビューした日に撮って下さったものだったのですが、僕の記事に使ってる写真だけそうじゃないのには理由がありまして、実はしらきさんのパソコンがちょうど僕のインタビュー記事を作成している時期にお亡くなりになってしまい、僕の写真のデータがなくなってしまったからです。
決して僕だけカッコつけようとしたわけではありません。ホントに。

CDを買って下さった皆さん、しらきさんのライナーノーツも楽しんでもらっていることと思います。
ライナーの文中に『韜晦』という僕的には超難字が登場しているのですが、皆さん読めましたでしょうか?
僕は原稿段階で「おおおお、、、、なんじゃこりゃあ、、、」ってなってたんですが、ぼんやり意味は伝わってきたので、さも知っているような顔でスルーして、後々自分で調べました。
読めなきゃ調べることも出来ないので、テキトーに当たりをつけていると「トウカイ」で漢字変換が出ました。一つ賢くなりました。

今回の新譜『PORTRAIT』もこのホームページのMusicで試聴出来るようにし、Sheet Musicでは早速僕のオリジナル曲の譜面を公開しています。
まだCD買ってないって方々、試聴してみてもし気に入ってもらえたら買ってください。
ミュージシャンの皆様、僕の曲気に入ってくれましたら自由に譜面ダウンロードして演奏してやって下さい。

このインタビューのおかげもあってかCDの売れ行きは順調で早くも、もう残り少なくなってきました。
増刷はしないです。
早い者勝ちです。
この勢いで早々に完売してしまって伝説のCDになってしまえばいいんじゃないかと思います。

こっからが長いかもしれないのでまずは頑張って売り切ります。

先日の(11/30の)Cafe萬屋宗兵衛でのライブもCDとほぼ同じ曲(アンコール曲はCD未収録でしたが)を演奏しましたが、メンバー全員とても熱く盛り上がり、その瞬間でしか聴けない特別な良い演奏が出来たと思います。

最近疲れのせいかよく口や舌を噛んで口内炎になるんですがチョコラBBが効き、口内炎なんのそのでした。
ビバチョコラBB。

しらきさんのライナーにもありましたが、ジャズはやはりナマモノ。
ライブでこそ本当に楽しめる音楽だと思います。
CDで聴くだけではなく出来れば、都合がつけば、ジャズというライブミュージックを応援しにライブに行きましょう!
そしてこの僕らのバンドを好きになってくれた皆様、バンド存続のため、そしてこれからもCDなどの作品を出し続けるためにもどうか僕らの活動を応援しにライブに来て下さい。CDの売り上げは悲しいかなほぼほぼ制作費でトントンです。
何卒、よろしくお願いします。

今後このインタビュー記事達はきっと僕の気まぐれで更新しているブログ記事やライブスケジュールに埋もれていってしまうので、Discographyの『PORTRAIT』のとこにリンク貼っておきました。
また読み返したくなったら何度でも読んでやって下さい。

それでは、これにて。

読んで下さった皆さん、どうもありがとうございました。

今西佑介

『PORTRAIT』インタビュー

セクステットの5th Album『PORTRAIT』を作製するにあたりライナーノーツを作家のしらきたかねさんに依頼しました。
しらきさんは快諾してくださり、さらにはライナーを書くにあたりバンドメンバーへインタビューを行い、ライナーノーツに使わなかった話はこのホームページで公開するという、僕にしてみればどう考えても有難い流れになりました。

さて、そのインタビュー記事達、どれもとても濃い内容になっております。
どうぞお楽しみ下さい。

『PORTRAIT』インタビューVol.1 當村邦明

『PORTRAIT』インタビューVol.2 光岡尚紀

『PORTRAIT』インタビューVol.3 横尾昌二郎

『PORTRAIT』インタビューVol.4 弦牧潔

『PORTRAIT』インタビューVol.5 柳原由佳

『PORTRAIT』インタビューVol.6 永田有吾

『PORTRAIT』インタビューVol.7 今西佑介(前編)

『PORTRAIT』インタビューVol.8 今西佑介(後編)

〈近日公開予定〉
後書き

『PORTRAIT』インタビューVol.8 今西佑介(後編)

「新作『PORTRAIT』収録曲の解説」

今西佑介

今回は、予告どおり今西さんに新作『PORTRAIT』の全曲解説をしてもらう。録音を振り返って、収録曲順に1曲づつ話をうかがった。こちらの解説を読んでいただいてから、改めてCDを聴いていただければ、また、違った楽しみ方ができるのではないだろうか?

「Serendipity」
ー1曲目から新加入の永田さんの曲ですが?

永田くんの作曲は歌心あって大好きなので、良かったら1曲持ってきて欲しいとお願いしたんです。この曲は1曲目にぴったりな軽快でキャッチーなスイングナンバーなのでアルバムのオープニングを飾ってもらうことにしました。聴き応えとは裏腹にコード進行が難しい、なんともニクい曲です。「幸運を引き寄せる才能」という意味らしいですね。

「My Man Steve」
まだ、アメリカ留学していた三回生の頃なので2007年に書いた曲です。Phil Woods(as)がBenny Carter(as)に書いた「My Man Benny」って曲があるんですが、そこから名前パクりましたね(笑)セクステット結成直後によく演奏していた曲で、時を経て今回のCDに収録しようと思い立ってアレンジし直しました。作曲もまだまだ慣れてなかった頃だったので、改めてバンドで演奏するにあたって少しコードや構成をいじってみました。

ー時を経て熟成されると、演奏する上でもいろいろな部分が変わりますか?

時間が経てば自分の音楽感ってやっぱり少し変わるもんですね。あの頃こだわってた部分をばっさりカットしてかなりシンプルになって聴きやすくなったんじゃないかと。
かなり短いスパンの変化で言えば、この曲の最後の弦さんのスネアの一撃、録ってすぐの時はあんまり好きじゃなかったんですが、後々じわじわきて今では案外良いなと思えるようになってます。

師匠Steve Davisと念願の共演を果たした時の今西セクステット

「Musicuriosity」
これは比喩で、曲書いてる時に一瞬浮かんできた光景でもあるんですけど。横尾くんて、都会の雑踏の中でも真っ直ぐ歩いて行ける人やと思うんです。自分をしっかり持っているというか、芯がしっかりした人というか。そこには歯を食いしばって人知れず頑張る時もあって・・・。とか考えながら書いた曲ですね。

ーピアノの独奏によるはじまりが印象的です。

柳原さんのイントロ、秀逸ですよね。これ、何も決めずレコーディング開始してすぐの一発オッケーテイクなんですよ。このイントロ大好きですわ。
僕よりこの曲のこと理解してますね。たぶん。
アウトロの横尾くんの2コードで展開されるソロもエモい。エモいって言葉を最近覚えて、と言ってもこのソロを形容する以外で使ったことはないんですけど。僕は2コードでソロとか苦手なので、ここまでアゲれる横尾くん素直にめっちゃ凄くて尊敬です。

「Take The A Train」
ーもはや恒例となっているカバー曲。アルバムごとに1曲、誰もが良く知っているスタンダードを大胆にアレンジして、全くオリジナルな演奏を聴かせてくれていますが、今回は超有名曲を横尾さんがアレンジされています。

この曲にこのリズムって発想は堅い頭じゃなかなか出来ないですよね。最後にファンキーなフィーリングに移るのもアクセントが効いてるし横尾君らしいです。全体的な聞き応えも増しますね。柳原さんの激しい一面が垣間見れるアウトロがこの曲の最大の見所ですかね。

「Smile Maker」
光岡さんが楽しげにベース弾いてるとこを想像してたらメロディーが浮かんできた曲です。書きながら、なんか曲の雰囲気がDizzy Gillespie(tp)の「Tour De Force」に似てるなぁと思ったんですが、大好きな曲だし、メロディーもコードも全然違うからまぁ大丈夫やろって思って書き上げました。「皆と一緒にいる時の明るい楽しい光岡さん」をイメージしていたら、レッスンの空き時間で一気に書けちゃいましたね。

ーインタビューで光岡さんは調性がA♭の曲が好きとおっしゃっていました。それは意識されたんでしょうか?

「Ceora」か「Valse Hot」だったかな?どっちかの曲を一緒に演奏した事があって、終わってからAbの曲が好きやけど弾くのはGが好き、って言ってはったのを覚えています。でも光岡さんの曲はAbで!って決めて書こうとはしてなくて、たまたまその時思いついたメロディがAbだっただけなんですけどね。。だからまぁ偶然ですよね。笑
わざわざAbに書き直したわけでもなく。
作曲したら基本的に初めに思いついた調から変えないようにしてるんですよ。調を変えるとイメージもガラリと変わるので。だから過去にはEメジャーの曲とかそのままやることになって自分で自分の首を絞めたこともありました。(笑)
「200 Bloomfield Ave.」って曲だけは初めCのキーだったんですが、一度やってみたらイメージしてたのとカラーが違ったんでEbにしましたけどね。
まぁ、というわけで、GではなくAbで光岡さんには弾きにくくて申し訳ないですけど、それでもさすが光岡さん、ソロの完成度は高いですよね。そんでそのソロと合わせて叩く弦さんを聴いてると、二人が笑顔で演奏してる光景が目に浮かんで笑顔になれます。さすがスマイルメーカー。

「Night Shed」
ーブルースですが、少しコンテンポラリーな響きを持っている曲だと思うのですが?

直訳で夜練、その名の通り夜中にダブル・トライアドって言うのかな?音の被らない二組の三和音で作ったヘキサトニック(六音で構成されたスケール)のパターン練習をしている時に、「あ!これブルースでいけるなー」って思いついた曲です。
この曲はテーマのメロが難しくて、ややこしい印象持たれそうなんですが、その正体は倍の尺で取った(Miles Davis(tp)の「All Blues」的な)ブルースです。當村くんと有吾のブルース衝動が溢れまくってるソロが最高ですよねー。

芦屋のLeft Aloneにて(横尾さんの髪型がNHKの某朝ドラの収録後のライブだった為ばっちりキマっている。)

「Hermit」
當村くんの雰囲気、トーン、スタイルなどをひたすら思い描いて、もうこのメロとコードしかないっていうのを少しずつ書きあげていきました。いやあ、この曲は書くのに何日もかかった難産の子だったのでその分可愛いですね。我ながらこの曲は、當村くん!って感じがします。伝わるかどうか分かんないですけど。

ーでも、確かに當村さんのソロって行きつ戻りつウネウネしたラインを演奏されているイメージがあるので、この曲の半音あがったり、戻ったりっていうコード進行はイメージにぴったりって気がします。

個人的にも、このCDの中でも一番くらいに好きなテイクです。曲としてもシンプルでキャパが広い気がするし、後々出来ればスタンダードとして残って欲しいですね。彼のトーン、タイム感、歌い方、見事ハマったと思ってて作曲者的には大成功のつもりなんですが、當村くんがこの曲のことどう思ってるか知りたいですね。それだけでももう一回インタビューして欲しい(笑)

「Journey」
過去に「A Wayfarer」(『WAYFARER』収録)という砂漠を一人で旅する人を描いた曲を書いたんですが、ある日の移動中の電車でその曲がシャッフル再生してたiPhone(移動中に音楽聴く時はもっぱらシャッフル再生)から流れてきたんです。で、自分で曲書いときながら「この旅人がまだ旅を続けてたら面白いだろうなー。もう何年も前の事だし、さすがに砂漠は抜けて全然違うとこにいるだろうなー」とか思って、「よし。また、その旅人の現在の旅の様子を書いてみよう!」って思いまして。

その「A Wayfarer」とわざとキーも同じにしましたし、前半はベースがパターンを弾くということも被せましたし、どこかメロディーも似せたろかなーとか思って書きました。ちなみに今回の旅先は綺麗な川が流れ上流には少し見上げるくらいの滝もあるような緑いっぱいの山です。
曲名つけるのに少し苦戦しまして、この曲が好きだと言ってくれたお客さんにも曲名考えるの手伝ってもらって、一緒にめちゃめちゃ考えて悩んでくれた結果、シンプルにJourneyでいいちゃう?って事で落ち着きました。ライブの度にしっくりこないバッキングやサビの最後のメロを少しづつ書き直したりしたのが思い出深いです。

ーテーマ部分の演奏もかなり凝っていますよね。テナーから、中間部はトロンボーンが吹き、最後は三管でハモったりと、物語性に富んでいます。

テーマが長い曲なので、色んなインストルメンテーションで変化つけないと飽きちゃうなーって思いまして。そういう事が出来るのも三管の良さですよね。
僕的には出来上がったCD聴いてるとHermit終わりからこの曲に行く流れがなんか好きなんですよね。レコーディング直前まで弦さんがこの曲どうやって叩くんか分からんって言ってはったんですが全然バッチリですし、光岡はベース・パターンを指定しているとこと指定していないとこがどこか聴いても分からないくらい上手いことやってくれていますし、有吾はオシャレなイントロとアウトロを弾いてくれてますし、リズムセクションの皆さんにめちゃめちゃ支えられてます。

ー永田さんはソロもどんどん展開していって、旅人感が溢れています(笑)

有吾はコードが次々変わっていっても変わらず長いフレーズをふわっと繋げれるので、上手いですよねー。
最近はベース・パターンとかドラムのパターンとか出来るだけあんまり決めつけないようにしてるんですよ。
この曲の場合、ベース・パターンは少し提示して、後は似たような感じでって伝えて特に指定していないですし。
僕が考えるより素晴らしいアイディアを持ったメンバーなので、決めてしまったらもうそのアイディアを殺してしまうなーっと思って。
あと特にライブではその時の瞬発力で良いと思った事をやって欲しいですし、譜面に書くのは最低限でなるべく指定しないようにしてます。

「Fellowship」
この曲は今回のアルバムを『PORTRAIT』にしようと思った時に、じゃあCDの最後はバンドメンバー全員の集合写真的な、バンドに宛てた曲が良いなと思って書いた曲です。初めは循環の曲(コード進行をガーシュインの「I Got Rythm」に倣ったジャズでは定番の形式)にするつもりは全然なかったんですけど、このメロディーに循環のコードよりしっくりくるコードがぱっと思いつかなくて、まだ循環書いた事なかったしまぁいいか、って感じで、これも「Smile Maker」と同様でレッスンの空き時間に20分くらいでパッと書いちゃったんですが、演奏してみたら思ってたより全然良い感じでちょっと嬉しかったです。

ー初の循環曲というのは意外でもあり、作曲家としての特徴をあらわしてそうですよね。ジャズの定型のコード進行によらずに、ここまでの曲数を書いてこられたというのは。あと、柳原さんの8分音符を敷き詰めたバッピシュなソロがかっこいいです!

柳原さんと初めてこの曲をリハした時にイントロとアウトロは小曽根真(pf)さんがOscar Peterson(pf)に書いた「Dear Oscar」のイントロみたいな感じでやってもらえたらって伝えたら、その場で柳原さんが「Dear Oscar」のイントロをぱっと弾いて、うーん、こんな感じかあ、、、って後々考えてきてくれたんですよねー。
両手であのフレーズをユニゾンってのはかなり難しそうですが、さすがっすね。

個人的に循環の曲ってなんか苦手だったんで。(笑)でもこれを機にめちゃ練習しました。全員が三者三様のソロをしますが、このバンドっぽくて良いですねー。イントロとアウトロが同じなのでバレやすいですが、テンポがちょっと速なってます。いやあ、我がバンドながらジャズしてますわ。

放出のDear Lord7周年記念企画で今西セクステットが今回の新譜をひっさげ出演

●まとめ
ー最後に感想などお願いします。

5枚目になっても、やっぱこうしてCDになると嬉しいもんですね。
今までのCDを順番に聴いてくと、今西の音楽感が少しずつ変わっていってるなーっていう様な楽しみ方が出来るかもしれないですね。ようやくあとは全国発売を残すのみになって肩の荷がだいぶ楽になりましたが、次回作も考えていかないとなーって違う荷物を背負おうとしてますね。
世界的にCDっていうコンテンツがもう終わりに近づいてる(僕のパソコンもCDプレイヤーついてないんですよねー)し、でもダウンロードやストリーミング配信だけじゃあ僕の場合は制作費の元を取るのが精一杯だろうし、次回作、どうしようかなーと悩みますね。
でも何かしら録音したものをカタチにして世に出し続けたいとは思っているので、CDに続く新しい強烈な媒体が早く出現しないかなーと思っています。
でもまぁ、そういう作品の発表は置いといて、楽曲制作とバンド活動は今まで通り精一杯やっていこうと思ってます!まずは10年、そんで20年、30年続くバンドでありたいなぁと思います。
僕、「有名なあの人と共演したい!」とか、「有名なあのバンドに入りたい!」とか、そういう夢はホント全くないんですけど、出来ればこのメンバーで日本を代表するバンドの一つになりたいなぁと思ってるんですよ。東京とか遠方から、関西以外からもこのバンド目当てで大勢のお客さんがライブに聴きに来てくれるぐらいの人気のバンドにいつかなれれば最高やなぁって。まだまだ頑張らないとダメですねー。まぁ、精一杯やってみます。

えーと、だいぶ話がズレましたが、今回のセクステット5枚目となる新譜『PORTRAIT』、CD出す度に言ってますが、バンドの「今」がそのまま真空パックされたような内容になってます。
後にも先にも今の演奏は今しか出来ないし、とにかく今の僕らの音楽感が詰まっています。

まだCD聴いてない方々、僕の音楽はこんな音楽で〜って言葉で説明するのは苦手なので、どうかまず聴いてください。
一言で言えば、ジャズです!たぶん所謂ストレート・アヘッドなスタイルです。
今回もいろんなカラーの曲が入っているのでどれか気に入ってもらえると思います。
そしてこれも毎回言ってますが、今までで一番の作品に仕上がったと思いますので、是非多くの方に聴いて頂けたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。

ドラゴンボ◯ルのギニュ◯特戦隊のスペシャルファイティングポーズ。美し過ぎる!!完璧に決まった!!

とても長いインタビュー記事になりましたが読んで下さった皆さん、本当にどうもありがとうございました!!

しらきたかね

『PORTRAIT』インタビューVol.7 今西佑介(前編)

「最後まで気を抜かず作曲してます」


今西佑介

今回のインタビュー企画、最後を飾ってもらうのはリーダーの今西さんにお願いした。新作の話だけでなく、バンドのことや作曲のこと、また、最後のインタビューということで他のメンバーに対するインタビューを踏まえていろいろな話をしてもらった。

●バンドについて

―バンド結成について教えてください。やはりセクステットにこだわりがあって結成されたのでしょうか?

特にセクステットにこだわって結成したわけじゃないんです。アメリカ留学を終えて帰国してからは、普通にセッションに参加したり、呼ばれたら演奏するというスタンスで過ごしていたんですが、仕事の以来がそこまで多くなかったんです。それで、じゃあ自分のバンドを組もうと思って、やりたい人みんなに声をかけていったら、セクステットになっちゃったというだけなんです。でもそうですねー、メッセンジャーズとかワン・フォー・オールが大好きだったから、セクステットという編成に憧れはもちろんありましたけどね。

ーそうなんですね。留学後は並々ならぬこだわりがあって帰国されたと思っていました。

そもそも、そんなに留学するときもプロのミュージシャンになりたいとは思っていなかったんですよ。トロンボーンと人に教えるのが好きだったのでトロンボーンの先生になりたかったんです。だから今はその夢が叶っているといえばそうなんです。

ー以前、ライヴのMCで横尾さんの演奏を初めて聴いたときの印象を話されていました。出会われたときに、関西にもこんなにバリバリとハード・バップを吹くトランペットがいるんだ、と思われたとか。他のメンバーと初めて会われたときの印象はどうでしたか。

弦牧さんはリズムが単純に素晴らしかったんですよね。アメリカに留学していたときに聴いていたドラマーと同じように聴こえるというか、リズムが訛っていなくて。光岡さんもレイ・ブラウンみたいなベースを弾いていて、いいなあ、と。今はもうちょっとクリスチャン・マクブライドのようにコンテンポラリーなフレーズも弾く、ハイブリッドなベーシストという印象ですけど。當村くんは全く掴めない人でしたが、良いサックス吹くし、若いのにすでになんか成熟した感じの感性を持ってて魅力的でした。

ー最近、新しく二人(柳原、永田)のピアニストがバンドに参加されましたが、その経緯はどういったことで?

柳原さんは三管に対しても、ソロに対してもコンピングがとても上手いなと思うし、どんな曲か瞬時にキャッチして自分を合わせる事が出来るのがすごいですね。音楽の経験値が高いです。

有吾はピアノの技術はもちろん、アイディアが豊かですよね。聴こえはすごく自由に弾いてる感じするんですけどかなり理論的にしっかり弾いてる。なのに、自由に弾いているように聴こえるからすごいんですよね。つまり、めっちゃ歌ってるって事じゃないですか。柳原さんの方が感覚的に弾いてるんじゃないかなー。分かんないですけど。

加納くんの渡米をきっかけにバンドに一番しっくりくるピアニストを探していたんですが、柳原さんで落ち着きました。でもある時、バンドに演奏依頼が入ったんですが、柳原さんだけスケジュールが合わなかったんです。それで代わりにちょうど脱サラしてミュージシャンになっていた永田くんにお願いしたんです。その時のバンドの演奏がなんかすごく新鮮な感じがして、こんな感じも良いなと思って、それからピアニストが2人のバンドになってしまいました。

もともと柳原さんが東京との行ったり来たりの生活プラス忙しくて、スケジュールが合いにくいので、誰かもう一人代わりになる人がいればなーとうっすら思ってはいたので、ちょうど良かったですね。だからと言って、柳原さんクビとかそういう事は全然考えてなくて、こんなこと言ったらなんか調子の良いスケコマシみたいなんですが、もっと二人とそれぞれ良いバンドしたいなーと思ってます。

当たり前かも知れないですが、ピアニストが変わるとなんか違うんですよ。バンドの雰囲気も演奏も。でもずっとそうあって欲しいなと思います。

●作曲について

ー今西セクステットといえば、オリジナル曲が魅力的なバンドですが。作曲について何か変化などありますか?

まず昔からずっと一貫してるのは、ジャズ・スタンダードとかポップスでよくあるような恋愛の曲は書かないことと、出来るだけ読了感がプラスな音楽というか、聴き終わった後頑張ろうとか、前向きな気持ちになれる曲を書きたいとは思ってますねー。

ここ最近、実は作曲に少し苦労してまして、今回の新譜には新しく書き下ろした曲ばかりではなくて、前に書いてたけど今まで未収録だった曲(「My Man Steve」と「Night Shed」)も収録しています。
今までのCDで未発表のものも含めると自分にしてはさすがに何曲も書いてるので、過去に自分の書いた曲にフレーズやコードがどこか似てきてしまう、というのももちろん一つの理由なんですが。なんというか、こんなの僕だけかもしれないんですけど、精神的に不安定なのって作曲に重要な要素だと思うんですよ。

今、わりと仕事もプライベートも充実しているんです。身体的な疲れはあるし、そりゃ日々、ふつうに喜怒哀楽はあるんですが、かなり精神的には安定していて。自分的には非常に作曲には苦労する状況で(笑)

健康的な精神状態の時に曲を書くとバカみたいに底抜けに明るい曲になってしまうんですよねー。一枚目のCDの頃の自分は割とそんな感じなんですけど(笑)そこまで明るいと、楽しい!とか、幸せ!って感情以外うまく表現出来なくて深みが出ないというか。

今はちょっと寂しかったりなんか暗いニュアンスの曲調の中で明るいフレーズを書いたりして、曲調とフレーズの印象をワザとバラけさせるようなことしたりしてます。その方がいろんな感情を表現出来る気がして。寂しい感じの曲に明るいフレーズ入れたらなんか強がってる感じが出て切なさ倍増しますし、暗い曲に明るいフレーズ入れたら落ち込んでるけど頑張って元気出そうとしてる感じが出るし。そうした方がちゃんと前向きな感情が表現出来る気がします。わかんないすけど(笑)

ー作曲で大事にしている部分などありますか?

作曲で気を付けてる事というと、口ずさめることですね。真偽は定かじゃないですけど、昔誰かから世に残る曲は全部口ずさめる曲やって言われた事があって、なるほどなー、ってその時思って。今回収録のNight Shedを口ずさむのは音楽経験者以外ほぼ不可能ですけど。(笑)ライブ来てくれたお客さんがNight Shed口ずさんで帰って行ったら笑いますね。

あとは、これももう8,9年くらい前かな?だいぶ前になるんですけど、ギターの藪下くんと音楽の話してた時に「スタンダードとかでよくテーマの最後の(コード進行が)サブロクニーゴーの部分とかツーファイブの部分が二分音符の白玉になってて大体ミーミードーーーってなって終わるやつ(例えばAll Of Meの29,30小節目とか)、ああいうのよくあるけど、なんすかね?なんかすごくワンパターンというか、これでええやろ感がないすか?」っていう風なことを言ってて、確かに!!ってすごく共感したんですよ。だから曲のテーマの最後まで気を抜かず作曲してますね。そうならないように。僕の曲じゃ「Day Trip」と「Journey」の最後がそれに近いんですが、曲に馴染むフレーズになるようにどちらもかなり悩みましたねー。

●新作の録音を終えての感想など
ー今回の企画による他のメンバーのインタビューを読んで印象的な部分などありましたか?

全部楽しく読ませてもらってますけど(笑)特に印象的だったのは、皆が音楽について話してる内容ですかね。
普段バンドメンバーと音楽の話しないので。

當村くんの話は全体的に音楽の話で、インタビューで少し突っ込んだこと聞いてくれてたんで楽しかったですね。
バンドメンバーのそれぞれのスタイルはバラバラでもいいと思うんです。
アンサンブルさえしっかり出来れば。
もっと當村くんを活かしていきたいなーと思いました。

光岡さんの<ベーシストとして>と<バンドのメンバーとして>はさすが売れっ子ベーシスト、ただ上手いだけじゃなくていろんなところに気を張ってはるんだなーって思って読みました。
鋭いですよね。

横尾くんがミュージシャンシップについて話してた内容はこれは見習わなければ!って思いました。
確かに横尾くんはこのバンドでもリーダーの僕よりしっかりしてて、頼りになる存在なんです。
僕がしっかりしないとなーって思ってましたが、それだけじゃなくて僕も他のバンドでそういう立ち位置にいれるように頑張んないとですね。

柳原さんの好きなアーティスト質問したのは僕でしたけど、普段からもっとああいう話をしたいですよねー。
あと、僕の話し方がテキトー過ぎて文字起こししてくれたのを読んで衝撃的でした。あまりにもなテキトーさだったので、ここに掲載する時に独断で直させてもらいました。普段からもっとちゃんとした言葉で話さないとって反省しました。

弦牧さんのインタビューだけはほんまに全然音楽のこと話してなかったので少し残念ですね。インタビュー自体は面白かったですけどね。

あと、有吾のインタビューは僕ら抜きでもっとじっくり色々聞いて欲しかったです。有吾ほぼ話してないですし。(笑)

ーでは、最後に新作の録音を終えての感想を。

出来上がりを聴いてみると、久々にめっちゃジャズだなー、と。こんな風にオールドスクールな聴き応えのCDは一枚目の『CRISP』以来だと思いました。で、その『CRISP』を久々に聴いてみたんですけど、やっぱりまぁもちろん今の方がバンドメンバーが一人一人皆上手くなってますし、エンジニアの長島さんも上手くなってるし、ハーモニーの付け方も違うし、フロント陣もハモる能力も高くなってるし、あれからめっちゃ成長したな!!って思いました。8年前の録音にしては『CRISP』もそこまで悪い気しないですけどね。

<後日談>
今西さんのインタビューは2回に分けてお送りしたいと思います。次回は、新作の収録曲を紹介してもらっています。

しらきたかね